北海道もテロ影響か、10月の来道者数3.3%減 航空機利用も今年度初の減、東京発・千歳着不振 北海道観光連盟が発表した10月の来道者数は、米国テロ事件による影響を受けてか対前年比3.3%減の114万8896人と減少に転じた。今年度に入ってから来道者数は順調に増加してきており、これは最も構成比の大きい航空機による来道者数の伸びが支えてきたものだが、10月は航空機利用が同1.9%減の101万1935人と今年度初の減少に転じた。また、JR(津軽海峡線)が同14.1%減の7万400人、フェリーが同11.6%減の6万6561人といずれも前年実績を下回る結果となった。なお、4〜10月の累計では、 全輸送機関合計で前年同期を5.0%上回っている。 航空機利用による来道者数を発地別に見ると、最も構成比が大きく、4月以来好調を持続してきた東京からの来道者が同1.3%減の61万3861人と減少に転じた。また、東北が同13.8%減(6万3715人)、北陸・信越が同12.8%減(2万2759人)と2桁減となったほか、中国・四国も同2.8%減(3万1145人)と前年を下回った。一方、前年実績を上回った中で、唯一大きく伸びたのが沖縄からの来道者で、同8.3%増の4万61人と9月に続き4万人台を記録した。このほか、大阪が同0.2%増(15万 6411人)、名古屋が同0.2%増(8万3983人)とほぼ横這いだった。 また、航空機利用による来道者数を着地別に見ると、全9空港のうち6空港では前年実績を上回ったが、最も構成比の大きい千歳空港が同3.3%減の73万4063人と減少に転じたことが影響した。また、旭川空港が同0.5%減の4万3160人と微減したほか、帯広空港も同2.2%減の3万2525人と減少した。一方で、道内2番目に到着客の多い函館空港は同1.1%増の11万3829人と好調に推移している。ほかに、稚内空港が 同12.9%増の7735人、女満別空港が同7.0%増の3万6959人、釧路空港が同4.2%増の3万5790人、紋別空港が同0.1%増の1904人、中標津空港が同8.7%増の5970人だった。 米国テロ事件の影響で、国内の一部デスティネーションでは海外からの振替需要もあって需要が好調なところもあるが、国内でも航空機を利用した旅行を敬遠する向きもあり、北海道への需要にも影響したものと思われる。また、今回減少に転じた東京 発地・千歳着地の来道者には、ビジネス需要も多く含まれており、企業の業務渡航が減少したことも考えられる。有珠山噴火による影響から脱し、本格的に需要が回復し てきた北海道だけに、今後の需要動向が注目されるところだ。 |
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