JATA経営フォーラム2分科会 流通構造の変化にどう独自で変革するかが鍵 13日に実施されたJATA経営フォーラム2002において、第2分科会は「流通構造・販売チャネルはどう変化するか」をテーマとして行われた。同分科会は、モデレーターに小田急トラベルサービス常務取締役の宮本康幸氏が就き、コメンテーターに、高崎満パシフィックツアーシステムズ社長、老田美佐子カンタスオーストラリア航空日本地区旅客営業総支配人、安藤公二楽天(株)トラベル事業部事業部長、国原秀則日本アイラック社長の4名を迎えて行われた。今回のテーマ「流通構造・販売チャネルはどう変化するか」について、モデレーターの宮本氏は、「昨年のフォーラムでは、“変化する流通システム、販売チャネルへいかに対応するか”をテーマとした分科会が行われ、当時は、システムあるいは手法、eビジネスを含めたツールの進展に、JATA会員がどう対応していくか、どう後追いしていくか、どう歩調を合わせるかを論点としていた。しかし、昨年から今年までに、どう対応するかではなく、むしろ自分たちがどう改革し、変化を作り出していくべきかという風に、意識の中に大きな変革があったのではないかと考える」と、今回の分科会の焦点を定めている。 同分科会では、各コメンテーターがその焦点に対し、自身が現在展開している事業、またはバックボーンでの経験等に沿って、分析、提案などをコメント。この中で、新しい流通構造として登場したITについて、その第一線で展開している楽天の安藤氏は、「インターネットによる販売は、ホームページを立ち上げるなどすれば、後は“自動販売”のように展開できると考える人が多いが、実はその後、ホームページのアップデート、メールマガジンなどによる顧客への多頻度の情報発信、ダイレクトメールなどによるきめ細やかな、いわば“接客”が必要(要旨)」と説明し、インターネットによる販売は自動販売ではなく、“究極の対面販売”であると強調した。そして、これは、接客マインドの面で、これまで旅行業界が培ってきたものとは“異質”ではなく、実は“同質”のもので、仮にITによるチャネルを築くなら、これまでのものを捨てるのではなく、活かすことが成功のポイントとされる。 |
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