2001年4月11日

 羽田国際チャーター便、7月12日まで枠なし
 「国内線優先」がネックに、夏休みも無理


 国土交通省は9日、6月および7月12日までの国内線ダイヤを認可したが、それによると期間中の羽田空港の23時台の到着は月〜金曜日までが9回、日曜日は10回となり、この時間帯の国際チャーター便の出発は実質不可能となった。これにより、中国西南航空(SZ)がB757で運航を計画していた羽田から成都へのチャーター便の実現も難しくなり、「国内線優先」のルールの中で、羽田国際チャーター便の意義が問われている。
 これは、既報の通り、23時台の到着便は10回が上限で、国内線の到着便が9回以上となる場合には、環境上・管制上の観点から国際線の出発が実質不可能となることによるもの。このため、5月のゴールデンウィークも国際チャーター便の運航は実現しなかった。今後、国内航空会社が23時台の国内線の到着便を取り止めれば、国際チャーター便の枠が生じるが、国内定期便に優先してまで国際チャーター便の運航を希望する可能性は低い。また、仮に同様のダイヤが組まれれば、6月に続いて繁忙期となる7、8月も国際チャーター便の枠の確保が困難な可能性は高く、2月の運航を開始したばかりの国際チャーター便はここに来て壁にぶちあたった。


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