2001年4月23日

 老舗旅行会社の三ツ輪航空サービスが今月末解散
 コミッションカット・直販で生き残り厳しいと判断

 北海道の老舗旅行会社として知られる三ツ輪航空サービス?(札幌市白石区菊水5条1-8-21、栗林正明社長、資本金1億5000万円)が、4月30日付で解散することがこのほどわかった。同社は1967年(昭和42年)に設立された会社で、海外および国内旅行のブランド商品「ライラック」を展開していたほか、事業の柱である業務渡航(インディビ)の取扱いが多かった。解散を決意した背景について、栗林正明社長は、「基本的には航空券のチケットレス化によって、今後は航空会社と消費者がインターネット等を介して直接取引するケースが増えるだろう」と述べ、「ある程度の規模を持たずにチケッティングを行っている中小の旅行会社は、生き残りが難しいのではないか」と説明している。また、今年4月から国際線航空券の発券手数料が概ね7%に引き下げられたことも、決断に至った要因の一つとして認めている。
 三ツ輪航空サービスは、札幌本社のほかに釧路支店、東京支店を構えており、1997年度には総売上約36億円を計上していたものの、2000年度は約25億円まで落ち込む見込みだ。同社では今月28日まで営業を続け、残務整理を行った後に30日付で解散するが、東京支店の営業基盤および従業員はエムオーエアシステムに引き継ぐほか、北海道内の営業基盤はグループ会社の三ツ輪運輸航空部に継承する。


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(c)航空新聞社 2001

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