2001年7月23日

 教科書問題で懸念される韓国・中国への修学旅行
 「とりあえず様子見」「こういう時こそ交流を」

 現在、教科書問題で韓国側の教育交流自粛の動きが出始めている中、韓国や中国への海外修学旅行に影響が出るのではないかという懸念が出始めている。
 これに関して、韓国観光公社日本支社で修学旅行を主に担当する金聞慶氏は「韓国側の教育機関で、日本との教育交流を当面自粛する動きが出始めており、修学旅行を通した韓日学校間の交流は厳しい状態になりつつある」と述べている。実際、学校や旅行会社からの問い合わせも最近増えており、「学校や旅行会社の懸念が心配される」(金氏)とのことだ。ただ、現在キャンセルになった学校の名前などはまだ具体的には上がっておらず、金氏は「現在はまだどこも様子見の段階と言ってよいだろう」と述べている。一方、中国に関しても「具体的な動きは出ていない」(中国国家観光局ハン氏)とのことだ。
 韓国・中国の両観光局はいずれも交流の重要性を強調している。「こういったときこそ民間レベルでの交流を行う意味があるのではないか?お互いの理解を深める意味での交流の大切さを訴えたい」(金氏)「今まで以上の交流が必要だと考える。観光局では、これまで以上に交流の促進に努めたいと考えている」(ハン氏)と述べている。
 既に、教育関係の企画・手配旅行では中止などの影響が出始めており、大手旅行会社でも目的地を変更するところも出ている。また、秋口の中国・韓国への修学旅行への影響を心配する声も広がっている。また、九州の旅行会社では主催旅行でも一般消費者から催行について問い合わせを受けているという。


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(c)航空新聞社 2001

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