近畿日本ツーリスト中間決算、当期赤字22億円 期末の累積損失100億円に、来期が正念場 近畿日本ツーリストは28日、2001年12月期の中間決算を発表し、単体では売上高 は 前年同期と同じ433億8000万円だったものの、営業損失15億5400万円、経常損失 11億 200万円、中間純損失22億4000万円を計上、前年同期と同様に今中間期は赤字決算と なった。近ツーは2000年12月通期決算で128億円の累積損失を残しており、今中間期 後の累積赤字は150億円に膨らんだ。近ツーは2001年12月期の業績予想で売上高980億 円、経常利益32億円、純利益10億円を予想しており、これを達成したとても100億円 以上の累積赤字が残ることになり、2003年1月の日本旅行との合併 までに独力で累積 赤字を一掃することは非常に厳しい状況にある。 また、近ツーの今中間期の連結決算は、売上高575億700万円、営業損失2億1800万 円、経常損失9億2400万円、中間純損失19億6500万円と、単体同様に赤字決算となっ た。2000年12月通期の連結決算は持分法適用運用会社を増加したことにより、累積損 失を39億円に減らしたが、今中間期後は58億円に赤字幅は広がった。 2001年12月期通 期の連結業績予想は売上高が前年同期比1%増の1250億円、営業利益が14%増の58億 円、経常利益が同11%減の40億円、純利益が63%増の18億円を見通している。 2003年1月の合併までに累積損失の解消を目指す同社にとり、2002年が文字通り正念場になってきた。 |
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