2001年9月14日

 大揺れオセアニア航空業界、AAAが管財人管理下に
 親会社ANZ、AAAの売却をQFAに提案するもQFAが拒否

 アンセット・オーストラリア航空(AAA)が負債による経営悪化のため、管財人管理下に置かれたことが親会社であるニュージーランド航空(ANZ)から発表された。 オーストラリア国内市場では現在、ヴァージンブルーなどの新興航空会社の登場により競争が激化、その影響でAAAの経営が悪化しており、親会社である ANZも現在株価低落などの影響が出ている。
 ANZでは、AAAをカンタス・オーストラリア航空(QFA)に売却する交渉を行っていたが、QFAではこれを拒否。QFA、CEOジェフ・ディクソン氏は「AAA職員が 直面している困難を充分理解しているが、あらゆる検討を行った結果、当社では買収を進める道を見出すことができなかった。AAAの抱える問題は当社が引き受けるにはあまりにも大きすぎる」と述べている。
 その後ANZでは、オーストラリア政府に対してAAAの救済プランを新たに提案。計画では、一旦現在のAAAを清算し新しい組織(アンセット2)を立ち上げ、国内および近隣の地域路線のみに限定した低価格キャリアを目指すことになっていた。しかしこの案もオーストラリア政府が認可せず、結局AAAが管財人の管理下に置かれることとなった。
 今回の決定により、AAAはANZの手から離れることとなったが、今後の両社の関係がどのようになるのかは未定。なお先頃日本支社の統合を発表したばかりのANZとAAAだが、今後の日本での組織の再編成に関しても未定だ。



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(c)航空新聞社 2001

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