中国、来年より修学旅行はノービザに 何国家旅游局長が来日、中国の安全性を保証 中国国家観光局の本部組織、中国国家旅游局から何局長をはじめ中日観光促進代表 団の一行がこのほど来日、都内のホテルで中国観光に関する説明会が開かれた。席上、何局長は本格的な修学旅行誘致のための施策として、来年より日本からの修学旅行に対するノービザ制度を実施すると発表した。 中国への修学旅行は現在増加傾向にある。昨年は約4.2万人と韓国を抜いて海外修学旅行渡航先の第1位となった。中国側では、日本人訪問者誘致のひとつの柱として、修学旅行を重視している。特に来年は、日中国交正常化30周年にあたることか ら、より一層の観光による友好関係構築の狙いもあって、今回のノービザ制度に踏み 切った形だ。何局長は「中日の友好関係をさらに発展させたい。日本からの修学旅行 の誘致には大きな潜在性がある。今後は年ベースで8万人〜10万人の修学旅行生の訪 中を目指している」と述べ、今後の見通しについて語った。現在中国への観光目的で の入国は一部を除き、ビザが必要。しかし今回の措置で、中国への修学旅行がしやす くなるため、今後の増加に期待が集まる。 しかし、この度の米国でのテロ事件は海外への修学旅行に大きな影響を与えている。既に韓国やオーストラリアなど主要な修学旅行先では、キャンセルが発生しており、中国も同様だ。そのため、今回のノービザ制度がどこまで需要を回復するかはまだ未知数だ。何局長は、今回のテロ事件に関して「昨年より中国ではテロ行為に対する締め付けを強化している。政府や公安、地方自治体が一体となって厳しく指導を行っており、団体旅行に対するサポートを惜しみなく行っている。中国は修学旅行生にとっても、そのほかの旅行客にとっても、世界で一番安全な国のひとつであると、私はここに保証する」と述べ、安全をアピールした。 |
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