2001年10月 3日

 スイスエアーが破綻、テロ事件が引き金に
 飛行機差し押さえにより、本日運航全面停止へ

 スイスエアー(SWR)は10月1日に債務の返済猶予を申請、事実上破綻し、同社の運航権は関係会社でヨーロッパ域内を運航するクロスエアーが引き受けることとなり、当面の運航を継続する方針を固めていたが、発表後の2日、ロンドン・ヒースロー空港で発着料未払い分の空港使用料をめぐり、空港当局が同社機材2機の離陸認可を拒否、これを受け、同社はさらなる飛行機の差し押さえを回避するため、現地時間2日12時30分より全便の運航停止を決定した。3日の運航に関しても、当座の資金繰りに目途がつかないため、すべての便の運航は停止される。なお、4日以降に関しては、現在融資先の銀行との討議を重ねており、話し合いの進展次第では運航が再開される可能性もある。2日の運航停止で、同社のハブ空港チューリッヒ空港は大混乱、262のフライトがキャンセルされ、影響を受けた人は2万人弱にも及んだ。現在、SWR発券のSWRフライトの航空券は他社便への振り替えができなくなっており、同社では利用客 に対して、他航空会社や旅行会社にアドバイスを求めている。


3日、その他の主なニュース
★9月11〜24日で大手航空3社は107億円の減収
 国交省まとめ、旅行8社取扱高約520億円減少
 営業収入は約60億円の減収、約29万人が取消
★政府、第三者賠償限度額の差額保証を決定
 20億米ドルが上限、航空会社減収分支援なしに
★JTB、9・10月分で200億減、11万人キャンセル
★AALとCOAの9月輸送実績、テロの影響くっきり
★JTB、バリアフリーツアー取扱、数年で倍増目指す
★JTBバリアフリー香港おもしろ発見ツアー発売
★JTB8月実績、総取扱額2カ月連続プラス
★阪急8月実績、主催好調な海外旅行は4.7%増
★JAS、12月と年末年始の特便割得など届け出
★ラスベガス、コムデックスは予定通り開催
★ATC「豪州旅行に支障なし」とJATAに書簡送る
★ワシントン・レーガン空港、10月4日再オープン
★香港、8月の日本人訪問者数は1.7%減
★メリディアン、3年後に世界のリーダーに
★J&Cトラベルが自己破産申請、負債9億円
★事務所移転、ベスト・オブ・ブリテン
■為替市況(2日)

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(c)航空新聞社 2001

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