エジプト・フィリピン・トルコ・ケニア等に危険度2 米英による空爆開始、旅行各社主催旅行中止 遂に米、英による米国同時多発テロ事件の報復攻撃が始まった。日本時間の8日午前1時、翌9日午前1時頃にカブール、カンダハル等をミサイル、爆撃機、戦闘攻撃機等でアフガニスタン・タリバン政権の軍事拠点を中心に空爆を加えた。これを受けて、外務省は8日、アフガニスタン国境100km地域とイラク全域を危険度5「退避勧告」に引き上げ並びに拡大するとともに、アラブ首長国連邦(UAE)、イラン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、シリア、トルコ、バーレーン、ヨル ダン、レバノン、エジプト、ケニア、スーダン、タンザニア、チュニジア、ナイジェ リア、モーリタニア、ウズベキスタン、フィリピンに危険度2「観光旅行延期勧告」 を発出した。また、外務省は海外渡航者に対して、「米国及び英国による空爆作戦開始に伴う注意喚起」を発出した。 各国に「海外旅行延期勧告」が発出されたことで、当該地域の主催旅行はできなくなり、JTB、近畿日本ツーリスト、日本旅行、東急観光、名鉄観光サービスなど旅行各社は主催旅行を中止した。JTBは11月10日までの約1カ月間、当該地域の主催旅行を中止する。また、近ツーによると、10月8日から11日までの3日間の主催旅行中止による参加人数はトルコ37名、イラン23名、シリア・ヨルダン6名、フィリピン2名の計68名に上る。 国土交通省観光部の調べによれば、8日15時30分現在、当該地域に滞在中の主催旅行参加者は16社合計で添乗員を含み1005名となっている。内訳はトルコ465名、フィリピン300名、エジプト169名、ケニア37名、チュニジア12名、シリア11名、イラン7 名、UAE4名、手配旅行参加者はエアオン込みでフィリピン39名、トルコ14名の 53名、主催・手配合計で1058名が当該地域に滞在している。また、大手旅行各社の主催旅行参加者はJTBがフィリピン、トルコ、エジプト、チュニジア、UAE、ケニア6カ国290名(手配旅行含む)、近畿日本ツーリストがトルコ143名、エジプト66名、フィリピン27名、ケニア6名の計4カ国245名、日本旅行が3カ国89名など。 |
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