2001年10月18日

 ゴールデンドリームインターナショナルが経営破綻
 ハワイウェディングがテロで悪化、自己破産申請へ

 ハワイにおける海外ウェディングを主に取り扱う第1種旅行業(国土交通大臣登録第1222号)のゴールデンドリームインターナショナル(本社・東京都新宿区新宿3-24-11住友銀行新宿ビル4F、屋山哲二社長、資本金7975万円)は17日付で営業を停止しした。同社は顧客に対して、今後は自己破産を申請する考えであることを書面で報告しているが、この中で同社は、営業停止に至った理由として、9月11日に発生した米国同時多発テロ事件による煽りを受けたことを挙げている。事後処理の担当弁護士は上西浩一氏(電話03-3251-7090)。
 同社では日本旅行業協会(JATA)に対し、顧客約200名に対して5000万円程度の債 務があると報告している。ただし、現在旅行中の旅行者がいるのかなど詳細は不明で、JATAでは早急に債権者リストを提出するよう求めている。また、取引先事業者に対する債権額や、債権者数がどの程度に上るかについても現時点では不明だが、JATAには既に事業者数社から問い合わせが寄せられている。
 また同社は、IATA公認旅客代理店だったが、既にデフォルトが発生している。
 同社は1986年にホノルルでランドオペレーターとして設立され、93年に第1種旅行業免許を取得し、ハワイ挙式のトータルプロデュース、ウェディングドレスの販売・レンタル、ハワイ留学(ハワイで独自の学校経営)、海外旅行・国内旅行の販売業務、航空券・ホテル券の販売業務、ハワイ・アメリカを中心としたランド・オペレーター業などを手掛け、ハワイに現地法人を持つほか、大阪、名古屋、福岡に支店を開設していた。ホノルルの営業所はDFSの近くで、ウェディングサロンを併設してい た。
 同社の99年度実績は売上高25億円、取扱人数は2万5000人。


18日、その他の主なニュース
<行政・関連団体>
★財務省、航空・旅行業界への低利融資を検討
 塩川財務大臣「無利息・長期貸付」も視野に
 国交省は今後財務省と調整へ
★経営安定化の為の融資および助成金制度を案内
 JATA、更なる会員支援策も検討中
★国交省、観光客誘致で沖縄観光振興会議開催へ
 文科省に沖縄へ修旅再変更、業界に商品造成要請
★JATA、13−14日に「海外旅行博イン福岡」開催
<旅行会社>
(株)リージェンシーも営業停止
 
9月の旅行業者倒産は3件
<航空会社>
★KLM・NWA
 ハンガリーの航空会社と本格アライアンスへ
★ベルギー政府、サベナつなぎ融資で再建案検討
 欧州委員会「緊急措置」として融資を承認
★BAW、LHR−JFK線でコンコルドの運航再開
★JASグループも航空保険特別料金を届け出
 JALと同額、保険料値上げで費用96.4億円増
★JTA単体で13年度下期6〜10億円の減収に
 JTA、10〜12月で約1万2000席のキャンセル
<デスティネーション>
★マカオ、フィッシャーマンズ・ワーフ建設着工
★ワイキキにビショップ博物館サテライト室開設
★ホノルル国際空港、FAAより安全空港お墨付き
<ホテル>
★マリオット・インターナショナル、特別宿泊料金
 マリオット・リワードのボーナスポイントも設定
<組織・人事>
★人事異動 東急観光
■為替市況(17日)

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(c)航空新聞社 2001

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