JTB、航空保険特別料金を主催旅行で徴収せず 負担分は航空会社と交渉、経営圧迫を重大視 JTBは19日、航空各社が航空運賃に「航空保険特別料金」を上乗せして徴収したことに対して、「主催旅行については国内旅行『エース』、海外旅行『ルックJTB』ともに旅行者から頂戴しない」ことを決定した。JTBではその理由として、(1)期中の旅行代金の値上げは顧客や販売店の混乱を招く、(2)「航空保険特別料金」が各社ごとの料金で導入時期がばらばらであり、システム対応が困難で、チラシなどによる告知作業のコスト・煩雑さが懸念されること、(3)経営が厳しいのは観光業界全体同様で あり、旅行需要の喚起が必要な時期の旅行代金の値上げは、顧客の理解が得にくい─の3点を挙げている。 しかし、JTBは「航空保険特別料金」を自社負担とするのではなく、今後の航空会社との交渉によりネットでこれを強く求めていく方針。 一方、手配旅行については、顧客と航空会社との個別手配であり、企画手配旅行・包括料金特約の場合を除いて、顧客に負担してもらうとしている。 「航空保険特別料金」は9月11の米国同時多発テロ事件に伴い、損害保険各社が航空保険料を大幅に引き上げたことで、航空各社が独自に設定し、国土交通省に認可申請、既に日航、日本エアシステムをはじめ、ほとんどの航空会社が認可を受けている。 JTBでは、航空各社の「航空保険特別料金」の設定は、「損害保険会社の保険料の大幅な引き上げを性急に判断したことが起因となっており、旅行需要が低下している状況下で、当社にとってはさらに影響を与えかねない案件」と重大視しており、 JTBだけでなく、旅行業界全体の経営を圧迫する要因となる危険性をはらんでいる。 |
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