ノースウエスト、アンダーソン社長が来日 日本市場強化、来年アジア・グアムへ5本増便計画 ノースウエスト航空(NWA)のリチャード・アンダーソン社長兼CEOがこのほど来日した。同社では、米国同時多発テロ事件以降の日本市場の強化を図る意向で、来年 4月の成田空港暫定滑走路供用に向けて、一日あたり5本の増便を計画していることを 明らかにした。 同社の業績のうち、日本市場が占める割合は約17%程度。それだけ日本市場は重要であり、テロ事件以後の需要回復をターゲットに同社では日本市場をより一層強化したい構え。今回のアンダーソン氏の来日も、今後の日本市場での戦略を検討するのが目的だ。 同社では、来年4月18日に予定されている成田空港暫定滑走路供用がひとつの市場強化の契機になると睨んでいる。供用開始以降に同社では現在一日5本程度の増便を計画している。具体的な方面に関しては現在検討している段階だが、需要の高いアジア・グアム・サイパン方面になる可能性が高い。なお、使用機材に関しては暫定滑走路に対応できる機材として、同社が保有するエアバスA320型機が有力だ。 同社は他の米系航空会社と同様、テロ事件の影響で、現在需要が落ち込んでいる。ただ、年末年始の予約に関しては、グアム方面など現段階で比較的堅調な状態にある。また同社の場合、7-9月の第3四半期の業績で政府援助があったものの、かろうじて利益を確保しており、同社が今年より推進していたコスト削減策や収益増強策が功 を奏した形だ。同社では引き続きデトロイトをはじめとする空港ターミナルの新築・増強や新規機材導入を継続する方針を打ち出しており、これらも日本市場への強化に向けた施策のひとつとなっている。 |
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