米本土からのハワイ旅行者数、9割まで回復 ベガス・LAも国内回復、日本は他市場にも遅れ 米国テロ事件による海外旅行需要の減少は、多くのデスティネーションにその影響を及ぼしており、米本土やハワイ等への日本人旅行者数も低迷を続けているが、一方で、米国内の主要デスティネーションを訪れる米国内旅行者数は、例年の8〜9割に 達するまでに戻っていることが、このほどわかった。このうちハワイでは、米本土から直行便を利用してハワイ各島を訪れた旅行者数が、10月末には前年実績の9割をカ バーするまでに順調に回復。ラスベガスでも9月15・16日の週末には、ホテル客室稼働率が50%台に落ち込んだものの、その後すぐに70%台を回復し、10月5・6日の週末には平均稼働率が97%に達しており、米国内からの旅行者数は8割を越えるまでに回復している。また、ロサンゼルス観光局/ロサンゼルス国際空港によると、ロスの主要ホテルでも米国内および欧州からの予約が戻りつつあり、来年1〜3月にかけての予約動向についても、各ホテルは楽観はしていないが回復に自信を持っているという。 米国内の旅行需要がこのように早期に回復しているのには、国内向けの需要回復プロモーションが海外市場より先に優先して行われていること等もあるが、それでも、 日本以外の海外市場からの旅行需要が戻りつつある中では、現地でも日本人の過剰反 応が際だつ結果となっている。米国内旅行の需要が回復しつつある今、米国にとっても次なる課題は海外市場の需要回復であることは間違いないが、現在の状況が続け ば、「日本市場が取り残される」(澤邊宏ロサンゼルス観光局/ロサンゼルス国際空港日本事務所代表)可能性が高いことから、需要回復に向けた取組と併せて、米国の受入サイドに対する日本の旅行業界としての早急なアピールが必要との声も挙がっ ている。 |
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