今年度下期に最大36本の地方発チャーター計画 全日空ワールド、初の自社買収でグアム・豪州 全日空ワールドは11月から来年3月末までの5ヶ月間で、全国各地からの国際チャーター便を最大で計36本運航する計画を明らかにした。これには、一部臨時便も含まれるが、チャーターは全て全日空ワールドが用機者となって買取で実施するもので、「自社メインで1本買取のチャーターを飛ばすのは初めて」の試みとなる。全日空ハローツアーに参加する顧客には従来、全日空の国内線を利用した地方からの参加者が多く、また中高年以上の高収入層が多いため、米国テロ事件による影響は「首都圏に比べ大きいのでは。非常にアキレス腱がきている」(山澤一喜専務取締役営業本部長)状態だ。しかし、この状況下でも羽田発チャーター便が好調な集客を収めているのと同様に、顧客の住む町の近くから発着できる地方発チャーター便は安心感も高く、需要が見込めるとの判断から計画されたものと見られる。 現在運航が決定しているのは、12月30日発の仙台―グアム4日間、1月1日発の新潟―グアム4日間、1月2日発の千歳―グアム4日間の3本で、機材は全てB767型機を使用する。また、12月29・30日には関空→ブリスベーン、シドニー→関空6日間をB747型機で実施することが決定しているほか、2〜3月には名古屋、福岡、広島からホーチミンへのチャーター便をB767型機で飛ばすことも計画している。 山澤専務は、「11月以降で最大36本のチャーター機材計画をしているが、このうち25本程度は実施の目処が立っている」と説明、ただし、「定期便が埋まっていないところでチャーターの集客がどの程度可能か、という課題もある」として、今後の状況を見ながら計画を詰めていく方針を示している。今後の状況次第だが、1〜3月は主にグアムへのチャーター便が運航される見通しで、定期便の飛んでいない新たなデスティネーションへのチャーター運航にも同社では意欲を示している。また、来年3月までの今年度下期はもとより、来年度に関しても全日空ワールドが用機者となって地方発の国際チャーター便を運航することで現在調整が進められている。 |
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