2001年11月28日

 韓国観光使節団が来日、安全性をアピール
 修旅減少響き01年訪韓日本人5%減の235万人

 
韓国政府文化観光部と韓国観光公社などで構成された韓国観光使節団がこのほど来日し、27日に都内ホテルで記者会見を開き、米国同時多発テロ事件による韓国旅行需要の影響や韓国の安全性などについて現状を説明した。団長の朴良雨文化観光部観光局長は、「テロ事件の影響で、観光市場が萎縮し、日本からの観光客も大きく縮小した。日本の中学生、高校生による修学旅行が取り消しとなり、青少年の交流に影響があったことが残念。韓国は安全な国であり、韓国政府は、米国発生のテロ事件のために、主要観光地の巡回かつ強化、修学旅行は警察車両の先導、外国人安全確保に力を入れている。先に済洲島で開催された日韓観光振興協議会で、両国間の観光交流の活性化のための具体的事業を開発推進することで合意した。韓国と日本は隣国、友人として各分野で協力が必要であり、その中で観光こそ友好促進のための平和のパスポートである」と強調した。
 また、呉龍洙韓国観光公社海外振興処長がテロ事件後の訪韓日本人の影響について説明。それによると、9月の12.5%減の20万6000人に続き、10月は22.3%減の17万 6000人にまでダウンした。これにより、1〜10月の累計は0.6%増の206万7000人とほぼ前年並みとなり、11月以降も減少が予想されることから、2001年累計は5.0%減の 235万人との見通しを示した。とくに、テロの影響で日本からの修学旅行のキャンセルが相次いだ。9月以降63校1万1500名がキャンセル、結果的に修学旅行は前年比27%減の3万名程度になると予想している。このため、韓国では日本からの修学旅行制のために警察車両の先導、主要観光地の巡回かつ安全強化などに安全確保に万全の態勢を整えていることを改めて強調した。ちなみに、訪日韓国人は9月2.3%減、10月5.5%減とそれほど減少していない。


28日、その他の主なニュース
<行政・関連団体>
★訪日外客にもテロ影響、TVCM放映で誘致強化
 JNTO、アジア若年向け、常盤貴子さんなど起用
★JNTOとJCCB、コンベンション誘致へIME開催
<旅行関連>
★「早春スペシャル」を価格・内容充実化し発売
 JTB、新コース9割以上、前年比25%増の集客を
★R&Cが関東地区でもレジャーツアー商品発売
 ウィッティブランドでタイ商品3コース
<航空関連>
★旅客数は26%減、国際線旅客数は37%減
 関空10月実績、9月よりテロ影響顕著に
★国際線旅客数は19%減、太平洋線39%減に
 JAL9月輸送実績、中国・オセアニア好調
 国内線旅客数は0.2%増、9月は那覇線二桁増
★9月利用率78.6%と好調、テロ影響なし?
 SKY、鹿児島線開設へ準備室を開設
★ミアット・モンゴル航空、来春成田へ就航
★仙台・鹿児島一広島西線運休を正式発表
 フェアリンク、鹿児島線はJACが増便で対応
★CPA、「トップサービス賞」受賞
★BAW、「ロンドン行ってマイル」3月まで延長
★新福岡空港調査会が発足、3月に基本構想公表
 次期空港整備計画での採択目指し準備本格化
<出入国統計>
★10月の日本人パラオ訪問者、28%減の1044人
<デスティネーション>
★タイ政観、ワークショップを開催
 来年は「Be My Guest」プロモーションを展開
★カナダ観光局CEO来日、JATA2001に参加
★ラスベガス観光局日本語ホームページを開設
★英政観、秋・冬版セールスガイドを作成
<ホテル>
★ホテルの名称変更、香港・クアラルンプール・深セン
<組織・人事>
★ウィンザー・ホテル、CMOに梶川貴子氏就任
■為替市況(27日)

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(c)航空新聞社 2001

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