2001年11月29日

 「確固たる態度で旅行の安全性訴えかけを」
 松橋会長が関係者にアピール

 
第13回目を迎えるJATA2001国際観光会議が11月28日、東京・台場のホテルグランパシフィックメリディアンで盛大に開幕した。今回のJATA2001は、観光産業全体が9月の米国テロ事件による打撃を受けている困難な状況下での開催となったが、国際観光会議には前回実績を越える1200名強の業界関係者が世界84ヶ国から参集、今日から開催されるトラベルマートにも666団体・企業が629ブースを出展しており、旅行需要回復に向けた関係者の強い決意が示された。また、国際観光会議の開会式には国土交通省の扇千景大臣をはじめ、アメリカ商務省のウィリアム・ラッシュ次官補なども列席した。
 開会に先立ち、挨拶に立った日本旅行業協会(JATA)の松橋功会長は、まず、9月11日に発生した米国テロ事件に触れ、「旅行・観光業界は非常に困難な状況を強いられており、多くの課題に直面しているが、この業界の柔軟性と回復力は不変であり、直ちに回復するものと信じている」と強調、「消費者には、まだ事態を静観する向きもあるが、また旅行に出かけるまでにそれほど時間はかからないだろう」と明るい見通しを示した。そのためには、「業界関係者が消費者に対し、確固たる態度で旅行が安全であることを訴え、旅行を恐れることはテロの恐怖に屈することなるということを、力強く訴えかけていかなければならない」と関係者に強く呼びかけた。


29日、その他の主なニュース
<JATA2001開幕>
★2003年より旅フェア・世界旅行博と合同開催か
 扇大臣が総合的なトラベルマート検討を表明
★出国率12.5%は低率、年間2500万人も可能
 小笠原ジャパンタイムズ会長が基調講演
★旅行需要はテロ以前より高レベルで回復と予測
 島田慶應大教授、構造改革でサービス産業拡充
★海外旅行需要が戻り始めれば回復早い
 新町ジャルパック社長「正確な情報提供必要」
★アウトバンドセミナー、TIAが旅行動向説明
 日本人海外旅行者の予想以上の回復を期待
★インバウンドセミナー、日中3氏が状況説明
 澤田氏、新ウェルカムプラン21達成と安全強調
 神原氏、SITの可能性と高コスト体質指摘
 中国・石氏、中国人ガイド能力向上と新商品開発を
<行政・関連団体>
★国交省、関西空港2期事業延期も含め検討
 大阪府知事「供用延期認められない」と反論
<旅行関連>
★シルバーシークルーズ、オデル副社長来日
 市場再活性化に向け戦略的プランを構築中
<航空関連>
★香港ドラゴン航空
 中国WTO加盟に合わせプロモーションを展開
★JALグループ、2〜3月の「特売りきっぷ」届出
 「前売り21」の最高2000円の値下げ実施
<デスティネーション>
★中日観光交流促進代表団が来日
 今年の日本人訪問者数、240万人10%増と予測
 来年は国交正常化30周年で記念イベントを開催
★デュバイ政観、JATA2001でミネラルウォーター配布
<組織・人事>
★人事異動 近畿日本ツーリスト
■為替市況(28日)

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(c)航空新聞社 2001

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