2001年12月3日

　テロ断固反対と観光による世界平和樹立を決議
　JATA2001来場者数６万1574人と過去最高に

　第13回目を迎えるJATA2001国際観光会議とトラベルマート（JATA世界旅フェスタ）は12月1日、1300名を越える会議参加者と過去最高の出展ブース数を得て成功裏に幕を閉じたが、国際会議の閉会に当たり「JATA2001観光宣言」を採択、テロリズムへの断固反対と観光を通じた世界平和樹立への貢献を、関係者の一致団結した決意として確認した。閉会式で挨拶に立った日本旅行業協会（JATA）の松橋功会長は、「会議中、我々は決意を新たにテロリズムに断固立ち向かうことを確認した。今回のJATA2001の成功は、米国同時多発テロによる困難な状況を打破し、持続可能な観光産業の発展へ、関係者が手を携えて取り組む決意を示したものとして、大変意義深いものとなった」と総括、関係者から大きな拍手が挙がった。
　JATA2001大会実行委員会および世界各国・地域から参加した関係者の総意として、採択された「JATA2001観光宣言」では、観光産業は世界が平和であってこそ成り立つと同時に、観光そのものが人流を通じて世界平和の樹立に貢献することを確認。その上で、世界平和の達成を阻むテロリズムには、「観光産業に従事する全ての人々が断固反対し非難する」ことを明示した。また、21世紀は観光産業がリーディング産業としての地位を占めるとのWTO予測を支持し、(1)消費者サイドに立ち、旅客の安全に配慮した質の高い情報とサービスの提供、(2)地域社会と調和し、自然や文化的資源を保護する持続的な観光産業の発展──を目指し、「観光産業としての重要な役割を果たしていく」ことを再確認した。

3日、その他の主なニュース

＜トップニュース＞
★テロ断固反対と観光による世界平和樹立を決議
　JATA2001来場者数６万1574人と過去最高に
　業界3万666名、一般3万908名で目標の６万名突破
★次回2003年より世界旅行博と合同で毎年開催へ
　国内併催には賛同も「官主導はない」と牽制
★「事態好転すれば海外旅行需要は一気に回復」
　松橋会長、危険度は５段階評価自体の見直しを
＜行政・関連団体＞
★10月の日本人出国者数４割減で100万人割る
＜旅行関連＞
★阪急交通社10月実績、海外65％減・国内39％減
　外国人旅行は８割減で、総取扱額半分以下に
★ミキ・ツーリスト、ユーロディズニーのGSAに
　3月WDスタジオ・パーク開業で日本人誘致を
＜航空関連＞
★サウジアラビアへのチャーター、来年GWに再開
　バリエーション増加、日本へのインバウンドも開始
★中国西北航空、成田就航を計画
　地方へのチャーター展開も積極的に
★ウズベキスタン航空、1月末より定期便を再開
　4月には関西線週2便に、成田線開設も濃厚に
＜出入国統計＞
★マレーシア、1～9月日本人訪問者数3％減の35万人
　エキスパート養成講座や航空便増便で観光客増を
＜デスティネーション＞
★TIA、需要回復へ新しい米旅行商品の造成期待
　「格安ツアー」も需要回復の手段のひとつ
　来年はセミナー、トレインジャック等活動活発化
　ブッシュ大統領出演のTVCM放映も検討中
★フィリピン観光省長官来日、危険情報激しく批判
　新プロモや誘致プログラムで日本人訪問者増図る
★GVB、公式HPをリニューアルオープン
★GVB、新キャラ「ピカルー」ファミリー誕生
＜ホテル＞
★マリオット、ロンドン大型開発地区に進出
★ソフィテル・ロイヤル・アンコール
　新館オープンやパッケージプランで宿泊者獲得へ
★アジア・ホテル・アライアンス、各代表が来日
■為替市況（30日）

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(c)航空新聞社　２００１

当ページのニュースは、日刊民間航空・旅行E-MAILニュース「日刊旅行通信」
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