年末年始の海外旅行33.3%減の43.7万人予測 JTB調査、国内旅行は堅調で総数0.9%増確保 JTBが12月10日発表した年末年始(2001年12月23日〜2002年1月3日)の旅行動向によると、米国テロ事件やアフガン攻撃による影響が依然大きい海外旅行人数は、年末年始も前年比33.3%減の43万7000人と不振で、前年を21万8000人程度下回る見込みだ。一方、国内旅行人数はテーマパーク人気等に牽引されて同1.7%増の2972万7000人に達すると見られ、これによって総旅行人数は同0.9%増の3016万4000人と微増を確保、1969年の調査開始以来2番目に多い旅行者数を記録する見通し。 海外旅行人数の落ち込み幅は、Y2K問題が直接影響した1999-2000年の年末年始以上となっており、9月の米国テロ事件、10月の米英によるアフガン攻撃開始の影響が未だ大きい状況を浮き彫りにした形だ。ただし、JTBによると、ルックJTBの予約状況は徐々に改善されてきており、11月最終週(11月26〜30日)には年末年始出発分が前年同期比3.7ポイント増、12月出発分が3.4ポイント増、1月出発分が3.8ポイント増と新規申し込みが増加、年明けに向けて需要の本格回復が期待されている。 また、年末年始の平均旅行日数は曜日配列の良さを反映し、前年に比べ0.2日長い3.7日に長期化。海外では円安の影響もあり、1人当たりの旅行費用は海外が6.4%増の23万7574円、国内が1.2%増の3万7216円とともに増加する見込みだが、海外旅行人数の落ち込みが影響し、総旅行消費額は0.9%減の1兆2101億円と微減に留まる見通しとなっている。なお、海外旅行の消費額は29%減の1038億円、国内旅行は2.9%増の1兆1063億円。 なお、消費者に対するアンケート調査では、今後、旅行支出を増やしたい人は 1.3ポイント減の16.1%と減少した一方、支出を減らしたい人も3.0ポイント減の18.0%と減少。これまでと同程度の支出を予定している人が6.1ポイント増の63.9% と増加しており、旅行の出控え傾向も一時のものであることを証明している。 同調査は、2200人の旅行者へのアンケート、JTB販売状況、航空会社予約状況、業界動向等を基に推計した。 |
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