2002年1月15日

 オーストラリアで豪州で共同キャンペーン展開
 業界初、JTB・ジャルパック・日旅・近ツーが実施

 
オーストラリア政府観光局(ATC)とJTBワールド、ジャルパック、日本旅行、近畿 日本ツーリストの大手旅行4社は1月11日、オーストラリア大使館で記者会見し、テロ事件を契機に低迷するオーストラリアへの旅行需要を喚起するため、4社共同によ る「オーストラリアいち押しキャンペーン」を成田出発旅行商品で展開すると正式に 発表した。大手4社が共同でキャンペーンを実施するのは業界では初めて。目標購入 者数は各社500名の計2000名。キャンペーン期間は1月15日から4月25日までで、店 頭POP広告や4社共同作成のパンフレットを40万部作成し、直営店舗、販売店など 4000店舗に配布する。また、新聞広告やATC公式サイト [http://www.australia.jp/] 内に専用ホームページを開設する。
 4社はオーストラリアの方面を抽選で分担、JTBワールドはゴールドコースト、ジ ャルパックはケアンズ、日本旅行はシドニー、近ツーは周遊型の旅行商品をそれぞれ 造成し、それぞれ厳選したギフト「いち押し商品」、JTB=逆さ地球儀、ジャルパック=オリジナルワイン、日旅=特製ティッシュカバー、近ツー=豪特産お土産3点セ ットをそれぞれツアー購入者にプレゼントする。
 会見に出席したジョン・マッカーシー駐日オーストラリア大使は、「今回共同キャ ンペーンを実施する大手旅行社4社は、オーストラリアに年間35万人を送客しており、これは全体の半分を占めている。これを機会に多くの旅行者がオーストららを訪 れることを期待する」と歓迎の意向を表明した。
 グレッグ・マッカランATC日本支局長は「ライバル4社が共同でキャンペーンを実施することは業界の歴史に残ること。テロ事件後の日本人旅行者の減少率に比してオーストラリアへの日本人渡航者の減少率は少なく、安心できる渡航先として需要回復 の可能性が高いという業界の認識から今回のキャンペーンが実現したと自負してい る」と述べた。
 4社を代表してJTBワールドの宮田悦雄取締役販売部長は「共同パンフレットがで きるまで、企画担当者は旅行条件の問題やロゴの順番など様々なハードルがあった が、旅行需要回復のための良きライバル、良きパートナーになるという心を込めて今 回の共同キャンペーンが実現した。世界の中で、旅行者需要が回復していないのは日 本だけであり、旅行業界だけでなく、メディアの力を借りて需要回復を実現したい」とキャンペーンへの意気込みを述べた。


15日、その他の主なニュース
<行政・関連団体>
★JATA経営フォーラムの全登壇者が決定
 特別セッションや分科会での活発な議論に期待
★2001年10〜12月の海外旅行DI値は過去最低に
 JATA調査、1月以降は中国・アジアが回復牽引
 2大テーマパーク人気で東京・京阪神が絶好調
 北海道・沖縄のみ悪化、航空機利用の不安感も
★IATA代理店数、サテライト店舗増加で過去最高
 STDOは94店舗に、旅行業廃業多く会社数は減少
★「海外安全情報が最重要事業」岡田会長語る
 OTOA、平成14年新年会を開催
★扇国土交通大臣とフランス運輸大臣が会談
 航空機事故調査などについて議論を予定
★外務省、コロンボ市内等を「注意喚起」に緩和
<航空関連>--------------------------------
★ANA、THAとのコードシェアを大幅拡充
 タイ国内、タイ一マレーシア、太平洋線も開始
★英国第2の航空会社bmiが格安航空市場に参入
欧州で注目を集める格安航空会社ビジネス
<出入国統計>-------------------------------
★2001年1−9月訪越日本人、48%増の50.4万人
<デスティネーション>-------------------------
★ラスベガス・コンベンションセンター
 サウスホールが完成、1月8日に披露
●訃報 森惣一元阪急交通社社長
■為替市況(11日)

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(c)航空新聞社 2001

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