2002年1月16日

 11月のアジア・太平洋地域日本人訪問者数
 東アジアは3割減維持、太平洋は半減も回復兆し

 
2001年11月の出国日本人数は、前年同月比41.9%減の89万人とな り、過去最大の落ち込みとなったが(JNTOによる)、 アジア・太平洋地域の日本人訪問者数でも、 減少傾向は続いている。この減少については、9月11日のテロ事件およびその後のアフガン空爆が影響し、航空機テロへの心理的恐怖から外国旅行が敬遠されたものと推察されている。地域別にみると、東アジアは前年同月比で平均2−3割減、東南アジ アが平均4−5割減、太平洋の米州およびそれに準ずる地域では平均5−6割減、オセアニアは平均4割の減少となっている。
 東アジア各国では、9月以降2−3割減で推移してきたが、11月もそれを維持し、韓国が30.3%減、台湾が29.4%減、香港25.1%減、マカオ22.6%減となった。今後も東アジア各国は、年末年始の予約状況等から勘案して、春先までこのペースを維持する のではないかとされている。
 東南アジアは、シンガポールが60.1%減と大きく落ち込んだ他、マレーシアは43.9%減、フィリピン37.14%減となった。
 太平洋の米州およびそれに準ずる地域=ハワイ、グアムおよびマリアナでは、9月以降の落ち込みから回復しておらず、それぞれハワイ59%減、グアム55.3%減、サイパン51.0%減となった。各地域とも、観光産業が基幹産業であり、その影響は大きいとされるが、ハワイにおいては、米国本土からの旅行者は16.6%の減少となり、回復に向かっているとされる。日本人についても、JALやJATAが、現地にて需要喚起に向けアクションを起こしており、これが今後どのように反映していくのか注目される。 一方、グアムおよびサイパンは、観光業の多くを日本人旅行者に拠っているため、米本土からの客が期待できるハワイと比較して深刻とされるが、グアムの12月の数字では、37%減程度と好転しているとされ、円安などの不安要素もあるが、今後が注目さ れる。


16日、その他の主なニュース
<行政・関連団体>
★年末年始の旅行動向、海外旅行は25.6%減
 国交省が大手5社に調査、国内は1割増と好調
★外客向けW杯観光情報専用サイトを今日開設
 JNTO、国交省は6カ国語ホットライン網計画
★「東京コンベンション施設ガイド」を発行
 TCVB、都内厳選290施設の詳細情報を掲載
<旅行関連>--------------------------------
★海外ウェデイング、例年の8割まで回復
 遠藤寛JOWA会長に海外挙式の現況伺う
★JALカードが海外個人旅行手配サービスを開始
<航空関連>--------------------------------
★山口・岡山・富山へ羽田線路線開設方針伝える
 JAL、7月の羽田増枠でANA単独路線へ参入
★繁忙期もミニスカイグループ等各種運賃を設定
 SKY、3月後半の運賃を届け出
★SAS、プレジャー・ホテル・ガイド2002発行
<出入国統計>-------------------------------
★11月の日本人マレーシア訪問、44%減の1.5万人
★11月の日本人マカオ訪問者、22.6%減の1万人
<デスティネーション>-------------------------
★韓国政府、済州島を国際自由都市に選定
 ゴルフ税免税、カジノ活性化や中国人ノービザを実施
★ワイキキ“Sunset on the beach”が6月まで継続
<ホテル>----------------------------------
★オハナ・オーシャンビュー・グアム
 旅行業界向けキャンペーンを実施
★アウトリガー・グアム・リゾート
 旅行業界向けキャンペーンを実施
<組織・人事>-------------------------------
★人事異動 東急観光(1月1日付)
■為替市況(15日)

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(c)航空新聞社 2001

当ページのニュースは、日刊民間航空・旅行E-MAILニュース「日刊旅行通信」
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