2002年1月21日

 首都圏・関西圏のホールセール事業から撤退
 郵船トラベル、採算性の維持困難で決断

 郵船トラベルが2002年度上期から「ダイヤモンドツアー」の名称で親しまれた首都圏、関西圏のホールセール事業から撤退する。同社では2001年度にドュバイやモルジブなどの方面を拡充し、ホールセール事業の建て直しを図ってきたが、近年の価格競 争に加えて、昨年9月11日のテロ事件を受けて、採算性を維持することは困難と判断し、ホールセール事業の休止を決めた。ただ、中部地区のホールセール事業は、マー ケットシェア・仕入力・商品開発力を総合的に判断し、ダイヤモンドツアーとラブリ ーバカンスの2ブランドを主軸とした現行体制のまま継続する。
 首都圏、関西圏でダイヤモンドツアーの名称はそのまま残し、直販主催のブランド として使用する。今後は直販と代売を手掛けていく。
 また、同社は現在2002年度の初年度とした中期3カ年計画を策定中で、その骨子は (1)業務渡航事業の採算性・効率性の向上、(2)クルーズ事業のシェア拡大、(3)高付加価値の観光旅行事業の育成||を3本柱とする。
 具体的には業務渡航、クルーズ事業に加えて、従来より実施していたハイキングやデスティネーションを特化したSIT的な旅行の直売を拡充・育成していく方針。
 首都圏、関西圏からのホールセール事業を休止することで、同社の取扱額・取扱人員は減少し、これに伴い、ホールセール部門の要員の縮小も予想されるが、同社では 「経営資源を重点部門に集中し、利益を重視した筋肉質の会社を目指す」としてい る。
 ジャパンアメニティトラベルに続く、郵船トラベルのホールセール事業からの撤退は、中堅旅行会社のホールセール事業部門の採算性維持の難しさを図らずも裏付けて おり、今後もホールセール事業の見直しが出てくるものと懸念される。


21日、その他の主なニュース
<トップニュース>
★全日空が成田―グアム線をデイリーで新設へ
 コンチネンタル航空は昼便運航で首都近郊取込
 JATA、需要喚起第2弾でグアムに海旅委派遣
 需要は11月底打ち、早期回復へ活発な意見交換
<旅行関連>---------------------------------
★中国旅行懇話会・訪日観光受入連絡協議会が新年会
<航空関連>---------------------------------
★中国東方航空、成田―北京線デイリー就航
 成田発は上海・北京行き合わせ、Wデイリーに
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 往復アテネ同日接続も実現
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 JAL-G上期国内線運賃、沖縄需要喚起で新運賃
★JAL、フランス行きにビジネスセイバー
 パリ、ボルドー等7都市に、パリ53.1万円〜
★ノースウエスト、2001年第4四半期の業績を発表
純損失2億1600万ドル、通年は純損失4億2300万ドル
★米サウスウエスト航空は純利益を確保
2001年業績、低コスト航空会社の強さを証明
<出入国統計>--------------------------------
★2001年日本人パラオ訪問者、3.2%増の2.2万人
★スイス、2001年10月の日本人客51%減の2万人
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<デスティネーション>--------------------------
★名画展示美術館「ウィン・コレクション」オープン
★パラオ、ロックアイランド許可証の有効期限延長
<ホテル>-----------------------------------
★JALホテルズ、i-mode国内ホテル予約サイト開設
<組織・人事>--------------------------------
★人事異動 東急観光(1月1日付)
■為替市況(18日)

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(c)航空新聞社 2001

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