テロ克服し2002年日本人観光客10万人突破目標 トルコ・シヤハン観光相「日本市場を重要視」 【イスタンブール発=前出記者】トルコ共和国のムスタファ・シヤハン観光相は24日、トルコの首都アンカラにおいて、日本のメディアに対し会見を行った。トルコにおいて日本マーケットは、99年から2000年には日本人観光客が32%増えるなど、「非常に重要で有望なマーケット(シヤハン氏)」として認識されており、2001年においても、9月のテロ事件までは対2000年比で40%増のペースで推移していた。9月11日以降は、テロ事件による影響、中でも外務省から危険度2に指定されたことにより(11月に緩和)ダメージを受け、2001年の数字は2%減少してしまった。しかし、今後については、「日本のマーケットは高いポテンシャルを有すると考え、非常に前 向きに捉えている」としている。その理由としてシヤハン氏は、「旅行において、主 にバカンスのみを目的とする欧米の観光客に比べ、日本人は歴史や文化、自然に興味を抱き、それらを目的とする。トルコは、文化、歴史、自然が豊富な国であり、日本人の満足できるものを提供できるため」とし、「2002年は、日本人観光客10万人突破を目標としている」と語った。 来年の日本トルコイヤーに向け今年はPR強化 このために、トルコ観光省では、2002年日本においてトルコのPR強化につとめるという。具体的には、「広告PR、イベントなどを実施していく」とする。また、これまで日本におけるトルコのPRは、トルコ全体を一度にPRするものであったが、今回からは、「地域別にトルコをPRする。例えば、地中海地方の場合、豊富なローマ時代の遺跡を取り上げ、ローマ文明にフォーカスしてPRするなど、各地方のハイライトを挙げ ながら、それぞれをPRする」としている。中でも注目されるのが、今まであまり知られていなかったトルコ東部の観光についてで、ノアの箱船で有名なアララット山や、日本では殆ど知られていない「コマゲネ帝国」の遺跡など歴史的な面を紹介して、需要を掘り起こしていく考えだ。歴史、文化以外でも、「トレッキング、ハイキング、ラフティングなどのポテンシャルがある面をアピールする」ことで、商品の素材として利用してもらうことを期待している さらにこのほど、日本において2003年が「トルコイヤー」となることが決まった。 シヤハン氏によると、トルコでは、2003年に向けて、文化省、外務省、トルコの旅行 業協会、ホテル協会などとの協力のもと、準備を進めているもようで、具体的には、「まず、トルコイヤーのウェブサイトを作り、サイト上でトルコのプロモーションを行う他、2003年のイベントスケジュールを掲載する」としている。また、目玉のイベ ントとしては、「アナトリア文明展覧会」が計画されており、アナトリア1万年の歴史を日本に紹介する。また、手工芸品やトルコ料理の紹介も予定されている。シヤハン氏は、これら2003年のイベントを通じて、「トルコと日本の友好が深まることを期待し、今後の観光発展につなげたい」と語っている。 |
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