近ツーと日旅、合併白紙撤回を正式に発表 あくまで理由は「テロ」、両社基盤強化先決 近畿日本ツーリストの高橋秀夫社長と日本旅行の金井耿社長は4日午前11時、国土交通省で記者会見し、2003年1月に予定していた両社の対等合併を白紙撤回すると正式に発表した。会見冒頭、合併を断念した理由について高橋近ツー社長は、「昨年の 米同時多発テロ事件で旅行業界の被った損害は甚大であり、2001年下期には収入ベースで当社が60億円、日本旅行が40億円の損害。この財務内容では、当初の統合目的だった“強固な経営体質の新会社”としてスタートできないため、それぞれが経営基盤を強化・再構築することが先決、との意見で4社が一致した」と説明。合併発表以来、日本旅行へのJR西日本Tis本部の営業譲渡、旅企画や統合準備室等による議論など準備を進めてきたものの、「誠に残念ながら実現のゴールに至ることはできなかったが、統合に向けた取組は将来の大きな財産になるだろう」と総括し、合併中止は無期延期ではなく「白紙撤回」であることを両社長ともに明言した。 |
5日、その他の主なニュース
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