2002年2月5日

 近ツーと日旅、合併白紙撤回を正式に発表
 あくまで理由は「テロ」、両社基盤強化先決

 
近畿日本ツーリストの高橋秀夫社長と日本旅行の金井耿社長は4日午前11時、国土交通省で記者会見し、2003年1月に予定していた両社の対等合併を白紙撤回すると正式に発表した。会見冒頭、合併を断念した理由について高橋近ツー社長は、「昨年の 米同時多発テロ事件で旅行業界の被った損害は甚大であり、2001年下期には収入ベースで当社が60億円、日本旅行が40億円の損害。この財務内容では、当初の統合目的だった“強固な経営体質の新会社”としてスタートできないため、それぞれが経営基盤を強化・再構築することが先決、との意見で4社が一致した」と説明。合併発表以来、日本旅行へのJR西日本Tis本部の営業譲渡、旅企画や統合準備室等による議論など準備を進めてきたものの、「誠に残念ながら実現のゴールに至ることはできなかったが、統合に向けた取組は将来の大きな財産になるだろう」と総括し、合併中止は無期延期ではなく「白紙撤回」であることを両社長ともに明言した。


5日、その他の主なニュース
<トップニュース>
★近ツーと日旅、合併白紙撤回を正式に発表
 あくまで理由は「テロ」、両社基盤強化先決
 親会社の資金援助厳しく
 2002年末決算で累損解消困難
 JAL・JAS方式の持株会社設立も検討
 経営統合先送りは社員にマイナス
 近ツー、JTBに品質面で対抗目指す
 日旅、特定地域重点化商品を展開
 統合準備会社「旅企画」近く清算
 日旅、Tis本部転籍社員へ説明課題
<行政・関連団体>
★01年主要50社実績、テロ影響し海外旅行11.5%減
 国内旅行は前年並み、総取扱額は5%減に
 ※添付書類:エクセル0112.XLS(シート2001OVS)
 12月旅行取扱状況、海外旅行回復も40%減
 パッケージ低価格化進行、国内も近場シフト
 ※添付書類:エクセル0112.XLS(シート0112)
★「W杯で訪日外客増大を、経済効果にも期待」
 小泉首相が施政演説、沖縄・普天間問題にも言及
<航空関連>
★UAL、成田―シカゴ、ソウル線運休便復活へ
 テロ以前のシカゴ毎日2便・ソウル毎日3便体制に
★米系大手第4四半期業績出揃う、損失額が拡大
★SAS、エアバスA340型機を成田線に導入
座席供給量増強でシェア拡大に自信
 新機材導入で、SASリンデゴー社長兼CEO来日
 アジア市場強化、ANAとの関係強化に前向き
★JAL、国内線で小乳児向け新プレゼント登場
<出入国統計>
★2001年日本人シンガ訪問者、18.7%減の75万人
★2001年訪比日本人者数、12%減の34.3万人
<デスティネーション>
★伊TRANSPORTビザ、大使館で郵送申請受付開始 
★シンガポール、マーライオンが新公園に引越し
<ホテル>
★リゾートバンク、GSA業務をスタート
バリ島・ロンボック島の16軒
<組織・人事>
★ANTOR-JAPAN、新会長・新役員を決定
■為替市況(4日)

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(c)航空新聞社 2001

当ページのニュースは、日刊民間航空・旅行E-MAILニュース「日刊旅行通信」
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