2002年2月15日

 MIATモンゴル航空バータルサイハン副社長来日
 悲願の成田線就航で日本人旅行者2.5倍に

 
MIATモンゴル航空のバータルサイハン副社長がこのほど来日し、本紙のインタビュ ーに対して、「4月22日から成田−ウランバートル線をエアバスA310-300で週3便の運航を開始し、6月からは新たにボーイングB737-800も路線投入するほか、関空−ウラ ンバートル線はA310-300により7〜8月に季節運航する」と日本市場の事業計画を明ら かにした。また、同社長は2001年のモンゴルへの日本人旅行者は約1万人だが、成田 −ウランバートル線の開設により2002年は2.5倍の「2万5000人を目指す」と述べ、そ のために日本人旅行者の誘致を積極的に図ることを強調した。
 同社は成田暫定平行滑走路のオープンで、「悲願」だった成田−ウランバートル線を就航する。4月22日から月・水・土の週3便をA310-300(214席)で運航し、6月からはB737-800(162席)2機が加わり、需要を見ながら効率的に機材を稼働させる。夏期スケジュールでは週3便の運航だが、10月末からの冬期スケジュールでは減便し、週2便とする計画。成田−ウランバートル間の所要時間は4時間15分。
 一方、関空−ウランバートル線は週2便で通年運航をしているが、現在は韓国・ソウルを経由するストップオーバー便。モンゴルへの日本人旅行者約1万人のうち8000人が同航空を利用しているが、関西市場だけでは旅客数は横ばい状態で、また羽田から関空経由でウランバートルへ行く旅行者は割高となるため伸び悩み、最近は韓 国からの旅行者が増えている。
 成田線が開設すれば、首都圏からの旅行者増が見込まれ、また、季節運航ながら関空線も直行便化して相乗効果を狙う。
 モンゴルは観光専門大学があるほど、現在観光産業育成に力を入れており、国策として観光を産業の3本柱の一つに位置付けている。
 モンゴルは人口240万人に対し、家畜を3000万頭保有するという遊牧中心の国家。近代的な都市に変貌したウランバートルから5km離れれば、エーデルワイスが咲き乱れる雄大な自然な宝庫となる。同副社長によれば、1年のうち322日が晴天で、郊外からは人工衛星が肉眼で確認できるという。また、モンゴルは治安が良いことでも知ら れている。さらに、チンギス・ハーンの時代の歴史的名所・旧跡、ロシアの影響を受けた建築物など見所も多い。
 同副社長は、日本人旅行者の中でも熟年層の旅行者誘致を図るとともに、新しい修学旅行先としてもPRしていく方針を示した。既に、6月には大阪の高校がモンゴルへ修学旅行に行くことも決まった。また、同副社長は旅行会社に対して、質の高い旅行商品づくりへの期待を表明した。モンゴル政府は日本人旅行者の増加に向けて、今後 はモンゴル政府観光局の日本事務所の開設、ホテルのさらなる整備、ガイドの育成などに力を入れていく方針。


15日、その他の主なニュース
<トップニュース>
★全日空ハローツアー、上期5%増の10万人目標
 高品質商品展開、羽田チャーター通期1万人を
 2001年度集客はテロ影響で26%減の14.3万人
<旅行関連>
★90周年特別企画設定、年間1000万人取扱を目標
 エースJTB、首都圏発では年間305万人目指す
<航空関連>
★カンタス、4月18日から成田−ケアンズ線増便
 名古屋・関空−ケアンズ路線を再編成
★BAW、収益力改善に向けたリストラ案を発表
 5800人上乗せ解雇や路線再編、低価格競争も
★ADO、4・5月は期間限定で9000円に
 AIR DOスペシャルを設定
★JAL12月、グループ国際旅客数は前年比76%
 太平洋線復調、中国線旅客数は前年実績上回る
★JTAのインターネット情報サイトなどが合同企画
 「くわっちーさびら泡盛の宴」開催
★羽田一福岡、佐賀線を41.9%〜58.1%引きに
 ANA、5月搭乗分の特割を追加設定
★JALカード、フレッシャーズ紹介キャンペーン
<デスティネーション>
★伊ヴェネト州から使節団来日、セミナー開催
★英政観、“ロンドン遊びプラン”パンフ配布
★英政観、英語版公式サイトをリニューアル
★フィンランド“サンボーン・ヨット”が航海へ
★バルセロナ・マラソン、開催日3月24日に変更
<ホテル>
★台中晶華酒店、ラベンダー宿泊プラン設定
★台湾の天祥晶華度假酒店、梅テーマ特別プラン
★台湾の菁鑽ホテル連盟、貴賓宿泊チケット販売
■為替市況(14日)

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(c)航空新聞社 2001

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