沖縄線、テロで激減も1月から回復基調へ 低価格ツアー牽引、「もうひと踏ん張り必要」 既報の通り、米国同時多発テロの発生後、米軍基地が多い沖縄を訪れる旅客数が激減したが、日本航空沖縄支店によると、1月の旅客数は前年実績を上回っており、2、3月も実績及び予約ベースでは前縁実績を超えていることが分かった。 これまでの旅客数を時系列で見ると、テロが発生した9月、日本航空の旅客数はテロ前の需要が好調だったことや、テロ後も旅行がすでに決まっていたなどで、前年比107%を達成したが、10月は85%、11月は77%と大幅に減少。ただ、落ち込みは11月で底をつき、12月は89%、年末年始期間は108%となった。年が明けても、1月は103%、2月は今のところ109%で推移しており、3月は予約ベースでは前年並みの実績となる見通しだ。 旅客数のみを見ると、沖縄の旅客需要は回復したと言えるが、同社の坂巻嘉孝支店長(ジャルセールス沖縄の代表取締役社長も兼務)は「需要は完全に回復したとは見ていない。旅客数が戻ってきているのは、一つは沢山の方々に沖縄に来ていただくため、マーケットに低価格商品が多く出回っていることがあり、そしてJALやJTAでは取材ツアーや修学旅行担当者のツアーなども相当あり、これも実績の中には含まれている」と説明、「今年3月から4月ぐらいに、本当にいいツアー、中身のあるツアーに来てもらえれば」との見通しを示した。特に低価格商品に旅客は敏感で、坂巻支店長によると、3月は20日までは低価格商品が多いため堅調に伸びているが、20日以降は弱冠伸び悩んでいるという。 「まだもうひとふんばり、必要だ。4月以降も、二の矢、三の矢をうって需要を高めていく必要がある。“ピンチはチャンス”という言葉が今沖縄で流行語になっているが、テロである意味勉強になったという人が多い」と坂巻支店長は述べ、沖縄のプロモーションを県なども交えてトータルで行うのは今回が初めてであることから、価格だけでなく、付加価値を前面に打ち出した企画作りなど、沖縄のプロモーションの仕方自体を見直していくよい機会にもなるとの認識を示した。 |
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