成田B滑走路、国際線スロット82%とまだ余裕 国交省「予想以上」、国内線は総枠の半分に 国土交通省がこのほどまとめた2002年夏ダイヤにおける成田空港のスロット利用見込みによると、夏ダイヤの最終週である10月第4週の段階で、B滑走路(暫定平行滑走路)の総スロットの約82%の利用が見込まれていることが分かった。昨年のIATA発着調整会議の時点では総枠を超えるリクエストが出されていたが、発着時間の調整の結果、総枠内に収まった格好だ。国土交通省では成田空港着陸料の軽減問題などで、 B滑走路への国際線の増便、乗り入れを懸念する声もあったが、“満杯”とまではいかないものの、「予想以上」との見方をしている。B滑走路供用後の比較的早い段階で枠の利用率が高水準に達するということは、2500mの滑走路整備に大きな期待が寄せられていることを改めて示したとも言える。 具体的には、成田空港のB滑走路の国際線については、総枠の発着回数が週882であるのに対し、供用開始直後の4月第4週の段階で約62%にあたる週555(年2.9万回)のスロットが利用される見通し。更に10月第4週の段階では、総枠の約82%にあたる週736(年3.8万回)の利用が見込まれ、予想以上の“人気”を博している(2月15日現在)。 また、国内線については、B滑走路のスロット総枠は週350だが、これに対し、4月第4週の段階では約42%にあたる週148、5月最終週の段階で約50%にあたる週176のスロットが利用される見通しで、総枠の約半分の利用となっている。 国際線の総枠の8割が利用見込みとなっているのと対照的に、国内線のスロットの利用見込みが、総枠の半数となっているものの、国土交通省では国内線の枠を取り崩して国際線に当てることは「今の段階では実施する予定はない」としており、とにかく早期に2500mの滑走路を整備することが必要との認識を示している。 B滑走路の供用開始に伴い、国際線と国内線を併せて発着回数は年6.5万回増加する見通しだが、これに対して4月第4週の時点では3.7万回、10月第4週の段階では4.7万回増えることになり、国際線と国内線を併せるとB滑走路の容量の約72%が夏期ダイヤ終了までに利用されることになる。 |
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