2001年度は最終損益1.9億円の赤字転落見込む 名鉄観光、4月よりISO9001取得へ取組開始 名鉄観光サービスの2001年度12月期決算は、単体の経常損益で若干の黒字を確保するものの、最終損益は1億9000万円の赤字に転落する見通しであることが、このほどわかった。同社では1999年度、2000年度と黒字を計上していたが、これを差し引いても累積損失は1億円程度残ることになる。このため、2002年度は決算黒字化と、約1億円の累損解消を最大の課題に、国内旅行、海外旅行、国際貨物の収入予算達成を目指し、「1支店1品運動」を推進していく方針だ。また、同社では今年4月を目処 に、ISO9001取得に向けた取組を開始する方針で、まず中部支社でモデルに取り組み、来年3月頃までには認証を取得したい考えであることも明らかになった。 これは、このほど開催された同社の2002年度全国支店長会議の席上、下山弘社長が語ったもので、2001年度12月期決算は3月25日の株主総会後に正式に発表される。下 山社長はこの中で、2001年度決算の経常損益で若干の黒字を確保できる理由として、 (1)全社一丸となって取り組んだダイナースカードの収入、(2)退職金制度変更による退職給付債務の減額、(3)ボーナスの減額──の3点を挙げ、「収入が支出を上回る 本来の形ではない。本来ならば収入がもっとなければならない」と厳しく指摘した。 この上で、収入の3本柱である国内、海外、国際貨物の収入確保を図るため、「1支店1品運動」の推進を掲げた。下山社長は、「それぞれの支店や支社の歴史、立地条件などを把握し、他支店に負けない分野を持って伸ばしてほしい」と述べ、「広く浅くでは駄目であり、他に絶対負けないものに磨きをかけてほしい。これからは、特色のない支店は生き残れない」と叱咤激励した。 |
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