成田空港4月出国旅客数、前年同月上回る見通し 3月は21日までで前年同期95%まで回復 新東京国際空港公団は3月29日、昨年9月の米国同時多発テロ事件以降の成田空港運用状況をまとめた。それによると、3月は21日までで、出国旅客数は前年同期比5%減 の68万8134人まで回復、4月は前年同月を上回る見通しであることが明らかになっ た。空港公団によれば、成田の出国旅客数は昨年11月末までは前年比60%前後と低迷 していたが、12月以降80%台に回復、2月からは90%台まで持ち直してきた。 とくに3月以降、日本航空がハワイ、ラスベガス線など米国線の復便を前倒しで再開、座席供給量を戻したことなどから、需要は回復傾向にある。米系航空企業は3月の運航状況、4月の予約状況は順調で、「既にテロの影響は脱しており、問題は日本 の景気対策」と指摘する声も出ている。 さらに、4月18日からの成田暫定平行滑走路の開業で、乗り入れ航空会社は54社(35カ国1地域)から67社(38カ国2地域)に広がる。国際旅客便は中国線を中心に前年同期と比べて20%以上の便数増となり、成田の4月の国際旅客需要が前年同月を上回るのはほぼ確実な見通しだ。 9月テロ以降の成田空港出国旅客数の推移は以下の通り。(かっこ内は前年比) ▼9月12〜16日=11万1722人(58%) ▼9月17〜30日=34万5030人(71%) ▼10月1〜31日=68万5111人(66%) ▼11月1〜30日=66万1269人(66%) ▼12月1〜31日=81万5244人(81%) ▼1月1〜31日=80万5397人(88%) ▼2月1〜28日=86万0373人(90%) ▼3月1〜21日=68万8134人(95%) |
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