2002年4月19日

 近ツー「不適切」航空券や誤発券が大量に発覚
 インバウンド手配めぐり契約違反、不正利益

 
財団法人自治体国際化協会(CLAIR)が旅行会社4社に発注した世界40カ国・片道航空券3070枚のインバウンド手配業務で、幹事会社の近畿日本ツーリストとJTBは、仕様がノーマルエコノミー航空券だったにもかかわらず、制限付きの航空券や割引航空券を発券したことで、契約違反や不正な利益を得ていたことが、18日に明らかになった。このため、近畿日本ツーリストとJTBは相次いで記者会見し、経過説明と関係者、国民に対して謝罪した。国土交通省は今回の事件を重く見て、近ツー、JTBと CLAIRから海外航空券を受注した残り2社の東急観光、エムオーツーリストに対して事実関係を至急調査するとともに、この件だけでなく、他の事例についても旅行業法に則って不法行為があったかどうか、他の旅行会社を含めて調査する方針で、今回の一件は2社のみならず、旅行業界全体に波及する可能性も出てきた。
 CLAIRから受注した片道航空券の4社の内訳は近ツー1731枚、JTB284枚、東急観光793枚、エムオーツーリストが262枚。


19日、その他の主なニュース
<行政・関連団体>
★観光交流拡大へ日米間で覚え書きをきょう調印
★石垣市議会、新石垣空港の早期実現を要請
 沖縄県知事や国土交通大臣などに
<旅行関連>
★ジャルパック、AVAスペシャル豪州商品投入
 第2四半期でのさらなる豪州販売増を図る
<航空関連>
★クレイトンUAL会長来日、ACCJでスピーチ
 第2滑走路オープンは成田価値を上げる第一歩
★スカイマーク、羽田─鹿児島線へ就航
 運賃低下に一層の拍車、国際線就航を視野に
★COA、第1四半期1.6億ドルの欠損を計上
 3月単月では2001年9月以来初の黒字を達成
<出入国統計>
★3月の日本人グアム訪問者、21%減の7.9万人
<デスティネーション>
★タヒチセミナー、増便に合わせ観光促進目指す
 ハネムーナー以外のマーケット開拓も実施
★シンガにKタイラーのインスティテュート開館
★ソウルで「スポーツと観光国際会議」開催
 スポーツが観光に及ぼす効果について議論
★日本初、5月に那覇空港で免税店がオープン
 沖縄DFS、国内旅行で免税品購入が可能に
■為替市況(18日)

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(c)航空新聞社 2001

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