2002年4月30日

 公取委、JAL/JASの経営統合にゴーサイン
 航空業界、“大手2社”時代へ突入

 
公正取引委員会は26日、日本航空と日本エアシステムの経営統合は「独占禁止法の規定(第10条)に違反する恐れはない」とする見解を表明、JALとJASの経営統合にゴーサインを出した。これによって、一時は暗礁に乗り上げたと見られていた両社の経営統合は、最も大きなハードルをクリアしたことになり、日本の航空業界は「JJ対ANA」という新しい時代へ突入した。
 公取委の評価で大きなポイントとなったのは、新規航空会社が事業を拡大できる可能性があるかどうかという点だ。公正取引委員会はさる3月15日、両社の経営統合によって航空会社が3社から2社になれば“市場構造が変わらない限り”、独占禁止法に抵触すると指摘していた。このため、「統合自体が無理」との見方もあったが、公取委の松尾勝企業結合課長は会見で「3月15日の中間報告でも、新規参入企業が牽制力として機能するかどうかが大きなポイントと言っていた」とし、今回もこれが重要な判断材料だったことを強調した。


30日、その他の主なニュース
<トップニュース>
★JJ社長会見、JAS舩曳氏は会長職には就任せず
 枠返上・運賃値下げでも約500億円の統合効果
★航空行政の“一大転換”、規制緩和から強化へ
 平成17年に発着枠大量回収も、来年懇談会開催
 国交省、近く航空会社にヒアリングを実施
 JJ返上枠の配分方法、条件の緩和も検討
★SKY、既存路線の増便・新規路線参入を検討
 近日中に事業計画を発表
<旅行関連>
★2001年の日本人海外挙式5万746組
 ワタベ調べ、2002年は20%増は必至
<航空関連>
★FJIバラック会長来日、成田線デイリー化希望
 新機材導入を検討、JALとの提携強化を模索
★欧州系3社、3月の輸送実績を発表
★ACA、余剰機材利用で低価格帯ブランド立上げ
 TangoにZip、地域航空会社はJazzブランドに
★NWA、ビーチ路線で期間限定割引運賃発表
 サイパン行き3万3000円から
★SIA、機内Eメール送信サービスを7月に導入
 個人用モニターを利用、全クラスで実施
★BAW、リストラ策を追加発表、500人人員削減
 12路線廃止、国内・欧州域内路線の再編成図る
★KL、国内線の大部分がKLIA発着に
<出入国統計>
★3月の日本人マリアナ訪問者、20%減の2.7万人
★3月の訪中日本人、11.9%増の23万9200人
<デスティネーション>
★豪ウィットサンデー、観光ミッション来日
<ホテル>
★メリディアン、フランクフルト空港に新ホテル
 全室「アート&テックルーム」に
★ホテル日航ベイサイド大阪、27日オープン
■為替市況(26日)

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(c)航空新聞社 2001

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