イタリアの添乗員ビザ、5月1日より廃止決定 今年1月から導入も、JATAは改善要望継続で イタリア政府が今年1月より導入した添乗員向けの「トランスポートビザ」については、その煩雑な手続きなどから日本旅行業協会(JATA)が改善要求を続けてきたが、5月1日より同ビザが廃止されたことが、このほどわかった。「トランスポートビザ」の取得に当たっては、添乗員本人が大使館まで申請に出向くことが必要だったほか、有効期限も6ヶ月まで短縮されるなど、「クーリエ証明書」よりもさらに規制が強化されていた。 イタリア大使館では4月30日付で、日本人添乗員に対するトランスポートビザの発行を5月1日より中止するとともに、「同日より日本人添乗員は一時的訪問者としてイタリアに行くことができる」旨を関係者に通知。これにより、同国を訪れる添乗員はトランスポートビザおよびクーリエ証明書を取得することなく、一般旅行者と同様に無査証で3ヶ月までの滞在が行えることとなった。 イタリアを訪れる添乗員に対しては以前より、クーリエ(添乗員)証明書の取得が義務づけられていたが、1枚の会社推薦状で複数の添乗員を同時に申請できたほか、 同証明書は発行から1年間有効だった。しかし、イタリア政府では昨年末、クーリエ証明書に替わる「トランスポートビザ」の導入を関係者に通知。ビザ申請時に本人の出頭が必要で、有効期間も短いトランスポートビザに対しては、その手続きの煩雑さ などから日本人旅行者の増加に対する阻害要因にもなりかねないとして、JATAが再考を求める抗議文を12月5日付で提出していた。 |
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