2002年5月30日

 東武トラベルが12月末に解散
 東武美術館を来年1月から旅行会社に再生

 東武鉄道は5月29日の取締役会で、連結子会社の東武トラベルを解散させるとともに、グループ内で休眠している(株)東武美術館を社名変更し、来年1月から第1種旅行会社として再生させることを決定した。東武鉄道は東武トラベルを12月を目途に解散の上、東武美術館を母体とする新会社に営業譲渡し、旅行事業を継続する再生基本計画を承認した。東武トラベルの清算は来年4月末を目途としている。
 東武トラベルの2001年度の当期損失は9800万円で、累積損失は9億5000万円に膨らんだ。同社の資本金は4億9000万円で債務超過状態。従業員数は855名で、旅行業部門の従業員は826名。
 東武鉄道では、「これまでの営業性格的なものを含めて、東武トラベルの存続の可能性を探ってきたが、旅行業界を取り巻く環境は我々が想像していた以上に厳しく、収支構造改善は困難と判断し、抜本的に見直すことを決めた」として、東武トラベルの解散、グループ別会社への営業譲渡に踏み切った。


30日、その他の主なニュース
<トップニュース>
★東武トラベルが12月末に解散
 東武美術館を来年1月から旅行会社に再生
★大手私鉄各社の連結決算出揃う
 旅行業、テロの影響で概ね減収に
 ■西鉄旅行、営業収益8.3%減
 ■西武鉄道旅行業、売上高12.1%減
 ■小田急トラベルサービス、営業収益5.4%減
 ■阪急電鉄旅行業、海外旅行部門の損益悪化
 ■京王観光、営業収益7.3%減
 ■京阪交通社、営業収益3.6%増
★AAL会長来日、JAL社長との話し合いも
 米4空港で積極投資、ロサンゼルス空港も
<行政・関連団体>
★日米観光交流促進へ6月に第1回ワーキング開催
 両国の官民実務者レベルで組織、協議会も近く
★東京入管、TCATでの出国審査業務を廃止へ
 空港アクセス多様化による利用者減少で
<旅行関連>
★全日空ワールド、ネットで顧客データ流出
★ニュージャパン・スター・トラベルが営業停止
 東京都の第2種旅行業者、5月24日に再建断念
★損保ジャパン、ネット海外旅行保険「off」発売
 最大45%割引、初の「行き先別リスク細分型」
★現地発着ツアー販売サイトをフルリニューアル
 パックプラス、新地域としてバリ島を加える
<航空関連>
★JAL、タイ国際航空とコードシェア拡大
 バンコク、福岡・名古屋・関西以遠国内線を
★台北国際空港、SIAがターミナル2へ移動
<出入国統計>
★フィンランド第1四半期日本人宿泊数、28%減
★3月の日本人ニューカレ訪問、4.8%減の3005人
<デスティネーション>
★REA、ベルリン−ワルシャワ急行の取扱い開始
★パリ北駅のユーロスターラウンジ一時閉鎖
★フランス・スイスTGVの名称が「リリア」に
<ホテル>
★豪ヘイマン・リゾートでリノベーション
★NZ北島の「オートロッジ・パイヒア」改装工事
■為替市況(29日)

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(c)航空新聞社 2001

当ページのニュースは、日刊民間航空・旅行E-MAILニュース「日刊旅行通信」
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