W杯影響で6月の海外ツアーは9社中6社が2桁減 ホールセラー予約状況、アジア減速、夏も鈍く 日韓ワールドカップサッカー大会の影響で、6月の海外旅行需要が減退しているが、主要ホールセラーの予約状況でも9社のうち8社で前年実績を下回り、うち6社は2桁減とかなりの打撃を受けていることが、本紙調査でわかった。また、例年であれば6月は、各社の夏商品が出揃うのを受けて、夏休みの旅行申し込みが本格化する時期だが、W杯の影響によって7〜9月の予約の動きも鈍く、先行きが見えない状況だ。昨年の米国テロ事件の影響からようやく脱しつつあり、今夏の海外旅行需要完全回復が期待される状況下で、今後、夏需要がどう動くか、業界全体の注目が集まっている。 方面別の予約動向で特筆すべきは、ここ数年好調を持続してきたアジアが伸び悩みを見せていること。マッハ、全日空ハローツアー、スカイツアーおよびスカイツアー・セレクトは、6〜9月の4ヶ月ともに前年実績を越える好調な集客を収めているものの、全体としては停滞感が否めず、とくに6月は韓国の大幅な落ち込みもあってか、9社中6社が2桁減という厳しい状況となっている。7月については若干盛り返しているが、8月以降は予約の間際化もあって未だ動きは鈍い。 |
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