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2003年4月2日

 エア・カナダが破たん、通常運航に支障なし

 
エア・カナダ(ACA)が4月1日に日本の民事再生法にあたる会社債権者和議法(CCAA)をオンタリオ最高裁判所に申請した。なお、フライト運航やマイレージ・プログラムの運用など、一連の業務には支障がなく、今後は通常通りの業務を続けながらの再建が行われる。
 同社は一昨年の米国同時多発テロ事件以前から抜本的なリストラに取り組んでいた。しかし最近のイラク情勢や重傷急性呼吸器症候群(SARS)の影響で、同社を取り巻く環境はさらに悪化、今回裁判所の監督下による再建を選んだ形だ。破たん申請にあたり、同社ではGEキャピタル・カナダから総額10億500万カナダドル(約850億円)の事業再生資金(DIPファイナンス)を受けることで、既に合意に達しており、業務継続のための充分な資金は確保している。
 再建にあたり、同社は既に発表している3600名の人員削減や機材構成の見直し、賃金を含むコスト削減などを進める計画。さらに持株会社「エア・カナダ・エンタープライズ」を新たに設立する。CCAA保護下での抜本的な再建に取り組むことで、同社では低コスト化をはかり、財政基盤を強化し、より競争力の高い航空会社ヘの転換を目指す。


日刊旅行通信 CONTENTS
<トップニュース>
★エア・カナダが破たん、通常運航に支障なし
★米系航空3社、再建に向けて歩み出す
 AAL 人件費18億ドル削減で労組と合意、破綻回避
 UAL パイロット組合と暫定合意、再建に前進
 USエアウェイズ、チャプター11適用除外に
★AAL成田−サンノゼ線乗客にSARSの疑いなし
★近ツー、成果主義加速へ人事・賃金制度改訂
<旅行関連>
★ビジットジャパン事務局、盛大に開所式
★外務省、領事移住部を「領事局」に格上げへ
★旅行会社入社式、「変革・転換の時代」を強調
★春闘、三交旅行賃金改善ゼロ回等で合意
<航空関連>
★米3社アライアンス、米運輸省が承認
★エア・カラン、成田―ヌメア線就航
★スカイネット、羽田─熊本線の開設を検討
★ANA SQUAREが4月1日汐留にオープン
★航空各社入社式、ANAは初の女性乗員訓練生
<出入国統計>
★2月訪比日本人数12%増の2.8万人、01年比5%減
★1月日本人カナダ訪問者数、10%増の1.6万人
<デスティネーション>
★ヘリUSA、ホノルル発の遊覧フライト運航
★英政観、ガイド「四季それぞれの英国」を完成
<ホテル>
★マンダラ・スパ、汐留新ホテルに日本初進出
★シックスセンシズ、ハネムーンパッケージ提供
■為替市況(1日)

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(c)航空新聞社 2003

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