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2003年4月4日

 「渡航の是非」で不要不急の渡航延期を勧告
 香港と広東省に、日本着便でSARS質問票配布へ

 
外務省は4月3日16時過ぎ、重症急性呼吸器症候群(SARS)の感染が拡大している香港と広東省に対し、「渡航の是非を検討して下さい」を発出、不要不急の渡航について延期を勧告した。これは、「渡航の是非」と、「渡航の延期をおすすめします」の中間レベルに当たるもので、世界保健機関(WHO)が2日発出した勧告内容を踏襲し、不要不急の渡航(トランジットを除く)に限って延期を勧めたもの。
 外務省はこの中で、SARSの病原体は完全には特定されておらず、ワクチン、その他の予防方法がないと説明。香港、広東省への滞在中には、SARS感染への危険を避けるため、手洗い・うがいの励行やマスクの使用、人混みをできるだけ避けることなどを求めている。
 これを受け、厚生労働省は同日、各都道府県の衛生主管部局長宛に緊急通知。香港および広東省発の日本路線を運航している航空会社に対し、SARSに関する質問票を早急に配布し、機内で乗客に記入してもらった上で、到着空港の検疫所ブースで回収するよう指示を出した。また、外務省の海外危険情報およびWHO勧告を合わせて告知し、「不要不急の渡航については、延期するようお勧めして下さいと通知した」(厚労省結核感染症課)としている。


日刊旅行通信 CONTENTS
<トップニュース>
★SARS関連特集=行政・旅行・航空業界の対応
■「渡航の是非」で不要不急の渡航延期を勧告
■外務副大臣、WHO勧告踏まえて発出と説明
■WHOと中国保健省が協議、SARS終息に期待感
■旅行各社、香港、広東省へのツアー中止決定
■大手7社の主催予定客、この先10日間で1118名
■HDA 仙台・広島線を一部除き4月中運休へ
■JALグループ 香港・広州線の対応、週明けにも
■ANA、香港線は11日間で利用率2割減
■JALとANA PEX・マイレージ航空券は払戻手数料なし
■ANA 機内消毒・マスク搭載・乗員マスク着用
■スタークルース SSレオの出発変更は無料
<旅行関連>
★日旅、提販端末トラベリンクの機能強化
 ネット回線で8台まで接続可、使用料半額に
 システム投資60億円を計画中、5億円で開発
 提販部門の03年度販売目標は5.4%増の1065億円
★名鉄観光、旅行サービス全般でISO9001認証取得
<航空関連>
★国際線IATA運賃、4月15日から3%値上げ決定
 国交省が2日付で認可、残る1社も近日中認可へ
★QFA、メルボルン線をシドニー経由に
★全日空、エアカナダと提携関係を維持
★エア・インディアが週1便減便に
<出入国統計>
★02年日本人インドネシア訪問者、5割減の34万人
★1月日本人マレーシア訪問者数2.8万人
★2002年日本人フィジー訪問者数2万6382人
<デスティネーション>
★マリアナ、ブライダルセミナーを開催
★フィリピン、リゾート地の安全をアピール
★LAダウンタウンに日本語対応のネットカフェがオープン
<ホテル>
★ラッフルズ、南海サウスタワーホテルをスイスホテルに
 南海サウスタワーホテルをスイスホテルに
★ブダペストにソフィテルがオープン
★シックスセンシズ、サムイ島に新リゾート建設
<組織・人事>
★人事異動―CPA、キャセイホリデージャパン
★ル・メリディアン、経営陣が交代
■為替市況(3日)

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(c)航空新聞社 2003

当ページのニュースは、日刊民間航空・旅行E-MAILニュース「日刊旅行通信」
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