日刊旅行通信

2005年9月22日

　視点変え固定概念捨てて、新たな価値と需要創造を
　JATA国際観光会議、新ビジネスモデルの模索続く

　「JATA国際観光会議2005」が9月21日、東京ビッグサイトの国際会議場で開催され、『変化する日本人海外旅行市場に適応したデスティネーション・マーケティングと商品開発』をテーマに討議が行われた。主な論点は、視点を変えたり、固定概念を捨てることなどによって、デスティネーションの新たな価値や魅力を発見・提案し、新規需要創造を図ろうというもの。テーマ型ツアーや価値重視の商品開発事例なども報告されたが、一方で、テーマ型ツアーなどの多品種少量生産は“非効率的”であり、実際には大量送客型商品が収益の柱となっている現実なども指摘され、マーケットが変化する中でボリュームを保ちながら多様化したニーズにどう応えるのか、新たなビジネスモデルを模索する旅行業界の苦悩が改めて浮き彫りとなった。

日刊旅行通信 CONTENTS

＜トップニュース＞
★視点変え固定概念捨てて、新たな価値と需要創造を
　◆JATA国際観光会議、新ビジネスモデルの模索続く
　◆北側国交相、海外旅行・訪日旅行の協力と支援を
　◆ブランディングには一貫性、継続性、統合・調和が重要
　　シャネル社長、一目でシャネルと分かるアイデンティティ
　◆海外旅行市場は2000万人のポテンシャルある
　　固定概念捨て、韓国でクオリティ商品を提案
　　生活者の視点でみればライフスタイルも素材に
　　テーマ型ツアーは多品種少量で非効率の課題
　◆南ア観光局モソーラCEO、旅行業界と商品造成
　　若い世代とシニア層向けに南アの魅力を訴求
＜航空関連＞
★ウラジオストク航空、新北九州乗り入れを表明
　チャーター便または定期便も視野に
★タイ、米国とオープンスカイ協定締結
★関西空港、2005年度利用促進ツアーコンペを実施
　ツアーパンフの印刷費・新聞広告費用に協賛金支出
★アマデウス、香港の航空会社のフライト予約が可能に
＜デスティネーション＞
★来年のジャパン・ウィーク、サラマンカ市で開催
　日本人誘致を積極化、歴史や文化、食をアピール
★ミクロネシア政観、熟年・シニアに魅力を訴求
　豊かな自然や日本との歴史的つながりの深さを強調
＜組織・人事＞
★人事異動―キャセイパシフィック航空
■為替市況（21日）

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